ブリジストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013 に参戦
当社は、10月6日から13日までの8日間、オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000kmを大陸縦断する世界最大級のソーラーカーレース「ブリジストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」に、「チーム・アロー(TEAM ARROW)」のスポンサーとして参加します。
この大会は、長時間走行に加え、激しい温度差と振動など砂漠地帯の厳しい条件に、車体はもとより搭載機器、部品、各種材料に至るまで全てが晒され、その耐久性と信頼性が徹底的に試される過酷なレースとして知られています。1987年から20 年以上隔年開催されている歴史ある大会で、毎回世界中から多数のチームが参加しています。当社の協賛は2007年、2009年、2011年に続き、連続4回目となります。
今回は、25カ国から44チームが参加予定。当社が協賛するチーム・アローは、熟練したエンジニアと技術者、デザイナー、学生などからなるオーストラリア・クイーンズランド州のチームです。エントリーカーの「アロー1(ARROW1)」(写真)は、運転席を車体の中央に配置したシンプルで洗練された外観、そして優れたエネルギー効率性を誇る最新鋭車です。
アロー1には、コントローラーやバッテリーマネージシステムなど、ソーラーパネル以外の全てのはんだ付けに当社の鉛フリーはんだ「SN100C」(Sn-Cu-Ni+Ge)が使用されており、エコロジーを最大限に意識した設計となっています(注1)。
このコントローラーには、2007年大会から一貫してはんだ接合にSN100C が使用されてきましたが、過去3回の安定した信頼性がメーカーに高く評価され、今回も引き続き使用されることになりました(注2)。
今大会は、車種別に「チャレンジャークラス」、「クルーザークラス」、「アドベンチャークラス」の3クラスが設けられており、アロー1はチャレンジャークラス(注3)に参加します。このクラスは、ドライバー1 名が搭乗する4輪車で、かつエネルギー効率を最大限に引き出すように空気力学を重視してデザインされたソーラーカーが対象。ここでの優勝が大会の総合優勝となるメインレースです。
自然エネルギーである太陽光による発電技術と環境に配慮した鉛フリーはんだは、その目的において一致しています。この大会では、太陽電池そのものの性能だけではなく、それを支えるさまざまなシステムや部品、はんだを始めとした接合材料も注目されており、当社の鉛フリーはんだ製品をPRする絶好の機会となっています。今後も当社製品の品質をご理解頂くため、さまざまな場を活用していきたいと考えています。
(注1)ソーラーパネルのはんだ付けには「Sn37Pb」を使用。
(注2)前回同様トリチウム(Tritium)社のモーターコントローラー「ウェーブ・スカルプター22(WS22)」にSN100Cが使用されている。なお今大会では、WS22は全体の2/3以上のチームに採用。また、アロー1はWS22だけでなく、その他の部品やケーブルにもSN100C を使用。
(注3)アドベンチャークラス=タイヤ3輪/ドライバー1名の条件の下、過去の大会に参戦した車両で参加できるレース。