NS マレーシア R&D センター を設立
当社のマレーシア現地法人(注1)は、経済発展著しい東南アジア地域での研究開発、また顧客への技術サポートの充実化を図るため、同社工場内に「NS マレーシア R&D センター」(NIHON SUPERIOR (M) SDN.BHDR&D CENTRE)を設立しました。9月14日に開所式を行い、同日から稼働を開始しました。
近年、日本や米欧の企業が製造拠点を東南アジアへ移す動きが加速しています。当社においても同地域の顧客が増えており、迅速な技術サポートや新市場に向けた製品開発、そして生産技術と品質の向上に取組む拠点づくりが急務であることから、同センターを設立しました。また当社は、今年4月よりマレーシアペルリス大学(ユニマップ:注2)と鉛フリーはんだに関する共同研究を行っており、その研究拠点としても機能します。当社が設立した海外の研究拠点としては、オーストラリアの「NS CMEM」(注3)に続いて2つ目となります。
同センターは工場1階スペースの一部を改装したもので、走査型電子顕微鏡(SEM)、高周波誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP)などの最新機器を設置しています。開所時のスタッフは原理センター長、マネージャー1名、研究スタッフ1名のNSM社員3名ですが、近くユニマップの修士院生1名が2年間の研修スタッフとして参加する予定で、合計4名体制となります。
9月14日の開所式にはマレーシアと日本はもとより、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、中国、イギリス、タイ、シンガポールなどから102名の来賓が訪れ、同センターの船出を祝いました。式典での挨拶で当社の西村哲郎社長は「お客様のニーズをよく理解し、製品開発や技術サポートでそれに迅速に応えるためにこの新しいR&Dセンターをつくりました」、「『仏作って魂入れず』という日本の諺がありますが、本日ここでこのセンターに魂を吹き込みます」などと、設立の意義や抱負について述べました。
また、来賓として挨拶に登壇したペラ州政府のワイビー・ダトー・ザヒ(YB. Dato Zahi)氏は、「日本スペリア社のような優れた日本企業を迎えることができてとても嬉しい。マレーシア経済にとっても素晴らしいことです」と述べ、日本とマレーシアの友好関係強化への期待もにじませました。
式典の後、来賓一行は工場内の見学や昼食会を行いました。
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(注1)NIHON SUPERIOR (M) SDN. BHD.(NSM)
(注2)University of Malaysia Perlis = Uni Map(ユニマップ) -
(注3)「日本スペリア電子材料製造研究所」(Nihon Superior Centre for the Manufacture of Electronic Materials = NS CMEM) 新しい金属接合材料などを研究開発する目的で、当社がオーストラリアのクイーンズランド大学と共同で同大学内に設立した研究所。