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2016/09/15

津山工場に 「アルコナノ 銀ペースト」の製造ラインが完成

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当社は高度化する金属接合技術への需要に応えるため、2012年よりナノ銀ペーストの開発に乗り出しておりましたが、この度、製造ラインが完成しました。これまでの研究と試作品製造の段階を経て、いよいよ本格供給を開始します。

これまで、はんだの製造を行って来た津山工場を大幅増改築し、当社のナノ銀製品「アルコナノ銀ペースト」を一環生産できるラインを導入。本年9月中には本格稼働を開始する予定で、当面月間約500kgの製造を目指します。工場の増改築費、製造装置類の購入費として、総事業費約2億円を投資しました。当社は今年、創業半世紀を迎えました。そして従来のはんだだけにこだわらない幅広い技術と製品による顧客ニーズへの対応を、次の半世紀のテーマにしています。この新製造ラインの完成は、まさにその次世代事業に大きく踏み出す第一歩と考えております。

ナノ銀ペーストは、SiC素子など高温動作のため既存のはんだが使えない次世代パワー半導体にも使用できる新素材です。当社はこの製品の将来性にいち早く着目。すでに開発に着手していた大阪市立大学のベンチャー企業「応用ナノ粒子研究所」を2012年に子会社化し、事業化の準備を進めてきました。今回、当社が応用ナノ粒子研究所から製造ライセンスの供与を受ける形で、製造を開始することになりました。

津山工場(岡山県津山市)は1982年に完成した当社の国内主力工場で、主にフラックスやソルダペーストを製造しています。工場内のクリーンル ームにナノ銀製造ラインの導入を決定し、昨年末より改築工事を進めてきました。同ラインを設置したナノ銀専用の製造室は床面積約100㎡で、製造装置類は、反応装置、濃縮装置、置換装置、混練装置など。これらにより原材料の配合からペーストの混練まで、一貫した製造を行います。

当社の「アルコナノ銀ペースト」は他の同種の製品と違い、ナノサイズの銀粒子の被覆膜にアルコール由来のもの使用しています。そのため無垢の銅基材にも直接接合が可能で、工程数が省けて低コスト、しかも環境に優しく使い勝手がいいという高い評価を受けています。その結果、昨年からハイパワーLEDやパワーモジュール用途への引き合いが増え、今年3月期の売上は昨年比の数量ベ ースで約3倍となりました。今回の量産体制の構築は、こうした需要増を背景に決定したものです。また、津山工場は品質ISOの認証を受けているため、ISO規格に準拠した製造環境での高品質の製品づくりが可能です。質、量共に顧客の要求に応え得る製造ラインとなっています。

当社では、同ラインで現行の「アルコナノ銀ペ ースト」を量産する一方、今後予想される需要の多様化にも対応すべく、新タイプのナノ銀製品も開発していきます。現在コストダウンへのニーズをターゲットにした、銅を添加した製品も市場に投入していますが、このタイプもさらに充実化を図っていきます。

当社では、豊中市のR&Dセンター、そしてこの新生津山工場を、国内の研究開発とものづくりの二大拠点として緊密に連携させながら、さらなる革新的製品を生み出していきます。

日本スペリア社 西村哲郎社長
「完成当初の津山工場は、私がイギリス赴任からの帰国直後につくった、英社のノックダウンを可能にするフラックス工場でした。入社して最初の大仕事であり、その後ソルダペーストの主力生産工場になった思い入れ深い工場です。それだけに今回のリニューアルは大変うれしい。今後は機能強化したこの工場で、『常に最先端』という私のポリシーを実現して行きたいと思います」

応用ナノ粒子研究所 西田光宏社長
「当社開発のアルコナノ銀ペーストが、研究所段階から生産現場の工場に移る時が参り、感無量です。一昨年来引き合いが増え、特に昨年からは量産採用頂いたことも奏効し、販売量が前年対比約3倍となり、このビジネスに手ごたえを感じております。津山工場での生産を転機として応用ナノ粒子研究所も大きく飛躍したいと思います」

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