導入事例

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日立栃木エレクトロニクス様

日本スペリア社が独自に開発した鉛フリーの錫ー銅-ニッケル系の鉛フリーはんだ「SN100C」の採用実績が03年3月、全世界で300台(はんだ槽の数)を超えた。同はんだが始めて量産ラインに本格採用されたのは99年3月だが、はんだ切れが良くきれいな仕上がりが得られる特徴などから、ユーザーの評価が急速に高まっている。

欧州連合(EU)で06年7月1日以降、WEEE/RoHS指令による鉛など4重金属の使用禁止が本決まりになったこともあり、内外のエレクトロニクス業界では鉛フリー化への取組みは待ったなし。そこで「SN100C」ユーザー訪問シリーズの第9段として、日立栃木エレクトロニクス(栃木県・大平町)で生の声を聞いた。

取材:日刊工業新聞社

「引け巣」の少なさが決め手に

SN100Cを使用している冷蔵庫の制御基板

日立栃木エレクトロニクスは冷蔵庫、エアコンなどを手掛ける日立ホーム&ライフソリューション傘下のプリント基板実装メーカー。日立製作所グループは01年度末に国内生産の新製品から鉛を全面追放するなど環境対応技術で業界をリードしているが、その中で同社がSN100Cの採用では先陣を切った。

フロー用鉛フリーはんだの検討当初は、錫ー銀ー銅系を評価していた。しかし「引け巣」(はんだ最終凝固部に発生するしわ)の程度が小さく、光沢のあるきれいな仕上がりを得られることや、銀を含まないことによるコストメリットから、評価対策をSN100Cに切り替えた。接合信頼性では鉛入りはんだより優れていることを確認し、99年9月に量産適用を開始した。

01年からの新規実装基板はすべて鉛フリー化され、現在では協力工場・海外工場生産分を含めて生産する実装基板のほとんどが鉛フリー化されている。これまでの出荷基板枚数はエアコン、冷蔵庫、除湿機などの基板を中心に300万枚を越えるが「はんだ槽に溶け込む部品リードメッキ成分の鉛や回路パターンからの銅成分のコントロール方法、プロセス管理のノウハウも積み上げ、安定した品質を保っている」と製造部門責任者。

SN100Cの採用はグループ内の他の会社にも広がっているが、「リードメッキが鉛フリー化された電子部品の採用も積極的に進め、実装基板の完全鉛フリー化を目指している」とさらに意欲を見せる。

※この内容は、日刊工業新聞 平成15年3月25日に掲載されたものです。

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