導入事例

導入事例

海外編・サムスン電機様 (韓国)

日本スペリア社が独自に開発した鉛フリーの錫ー銅系はんだ「SN100C」が、急速に採用実績を伸ばしている。はんだ切れが良くきれいな仕上がりが得られる特徴から、99年3月に初めて量産ラインに本格採用されて以来、今年度中には全世界の300台以上のはんだ槽で採用される見通しである。

欧州連合(EU)では06年7月1日以降、WEEE/RoHS指令による鉛など4重金属の使用禁止が本決まりになったこともあり、鉛フリー化への動きは世界的な流れ、そこで、「SN100C」のユーザー訪問シリーズ第7段として、韓国サムスングループの総合電子部品メーカー、サムスン電機の中央研究所(韓国・水原市)を訪ねた。

取材:日刊工業新聞社

世界1シェアのチューナーなどに採用

SN100Cを使用している、
アダプターとチューナー

サムスン電機は韓国を代表する総合電子部品メーカー。各種基板やチップ部品のほか移動通信機器部品、コンピューター・周辺装置、ネットワーク製品、オーディオ、ビデオ部品などを幅広く手掛けているが、なかでもチューナーでは約22%のシェアを持つ世界のトップメーカーである。同社は96年にISO14001の認証を取得するなど環境対策には積極的で、鉛フリーはんだも00年8月に採用を開始、04年までにはんだを含め全製品の鉛フリー化を終わる計画である。

中央研究所主席研究員の劉忠植(ヨー・チュンシク)さんが鉛フリーはんだの研究を始めたのは94年のこと。自らも新しいはんだ合金を開発し特許も取った。インターネットで世界中の研究データーを調べていた劉さんは00年末に「SN100C」の存在を知った。さっそく信頼性などのテストを行った結果、02年6月にチューナー及びアダプターの生産ラインで同はんだを採用した。

「錫-銀-銅はんだが主流になるとの見方が多かったがコストと接合信頼性および特許の面で、フローはんだ工程にはSN100Cを選んだ」と劉さん。「量産後、接合品質は錫-鉛と同等、生産性は鉛フリーはんだの中で一番。外部から両面基板ではリフトオフが起きるとの声を聞くが、当社の生産技術でその問題は解決した」と評価している。

同社の生産体制はしだいにグローバル化、SN100Cを使うチューナーなどの生産ラインは中国とタイに移っているが、「今年、中国・天津で稼動するラインにもSN100Cを採用する方針」という。

※この内容は、日刊工業新聞 平成15年1月22日に掲載されたものです。

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