導入事例

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ダイキン工業様

日本スペリア社が独自に開発した鉛フリーの錫-銅系はんだ「SN100C」が、急速に採用実績を伸ばしている。1999年3月に初めて量産ラインに本格採用されて以来、今年度中には全世界の300台以上のはんだ槽で採用される見通しである。 エレトロニクス業界では、環境対応から製品の鉛フリー化が緊急課題となっているが、はんだの品質が製品全体の信頼性を左右する。

「SN100C」ははんだ切れが良く、光沢のあるきれいな仕上がりが得られ、オーディオ機器に対しては音質が向上するといった特徴を持つ。さまざまな分野での「SN100C」ユーザーを訪問、現場での評価を聞くシリーズ3回目としてダイキン工業の滋賀製作所(滋賀県草津市)を訪ねた。

取材:日刊工業新聞社

スルーホール基板でも信頼性

室外機、室内機ダイキン工業は空調機器と冷媒を併せ持つ世界唯一の企業として「空調機の省エネ」「オゾン層を破壊しない新冷媒の開発」及び「リサイクル」を環境保全運動の柱にしている。鉛フリー化はリサイクル分野での重点項目のひとつ。昨年10月、家庭用エアコンの「うるるとさらら」及びパッケージエアコンの「ZEAS II(ジアス)」に鉛フリーはんだを採用した。ともに両分野のフラッグシップ機種で、各種はんだの比較テストを経て、「SN100C」が全面採用された。

滋賀製作所は、「うるるとさらら」の開発、生産拠点。商品開発グループ担当者A氏は「世界的なコスト競争を迫られている中で、鉛フリーはんだも機械的強度など信頼性を確保でき、しかも低コストのものを選択した。学会や国家プロジェクトでは錫-銀-銅の組成がもっとも研究されていたが、コスト議論が抜けていた。」という。同グループ担当者B氏も「イオン化しやすい銀が含まれているとイオンマイグレーションが発生しないか心配だった」と補足する。

同社の室外機用プリント基板は両面スルーホール基板だが、「SN100C」については「リフトオフがなく、銅食われが少ないので、品質・信頼性面で安心」との評価。「高温による部品への熱ストレス、スルーホールへの上がりが悪いなどの懸念材料もクリアした。低コストのはんだをうまく使っていくことが我々の生産・設計技術」と自社技術にも自信をみせる。
同社では03年3月までに新商品の鉛はんだの全廃を目標にしている。

※この内容は、日刊工業新聞 平成14年8月27日に掲載されたものです。

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