導入事例

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九州ミツミ様

日本スペリア社が独自に開発した鉛フリーの錫-銅系はんだ「SN100C」が、大手家電メーカーを中心に、急速に採用実績を伸ばしている。1999年3月に初めて量 産ラインに本格採用されて以来、今年度中には全世界の300台以上のはんだ槽で採用される見通しである。

環境問題への対応から鉛フリー化への取り組みがエレクトロニクス業界の大きな流れになっている。この中で、はんだ切れが良く、光沢のあるきれいな仕上がりが得られ、オーディオ機器に対しては音質が向上するといった特徴を持つ「SN100C」の主力ユーザーを訪問、現場での評価など生の声を取材する第2段として、今回は総合電子部品メーカーの九州ミツミ(福岡県飯塚市)を訪ねた。

取材:日刊工業新聞社

強度試験結果やコストを評価

SN100Cが採用されているACアダプターかつて産炭地の中心都市だった飯塚市は、現在「情報産業都市」に変身している。九州ミツミも1969年に産炭地振興政策に沿ってミツミ電機の全額出資で設立された。コイル、スイッチ、電流、カスタム製品を手がけているが、なかでも携帯電話のアダプターなど携帯電子機器用電源では国内の60-70%のシェアーを持つトップメーカーである。

同社が鉛フリー化の検討を始めたのは1999年の初め。各種の鉛フリーはんだについて、信頼性テストやコスト比較などを1年間続け、2000年7月に一部の製品で採用がスタート、同年10月「SN100C」を本格採用した。「各種強度試験で錫-鉛共晶はんだに劣らない結果が得られたこと、錫-銀-銅系に比べコストが安く、ぬれ性も改善され、ドロス(酸化物)の発生も少ない点が決め手となった。」(MPSプロジェクト担当者)という。

さらに「当社の電源製品の場合、片面基板のためリフトオフの心配もなく、しかもフローはんだ付け工法だから、SN100Cがぴったり。また、特許が確立していたことも安心だった」という。

同社の生産は海外拠点の比重が次第に高まっている。電源製品も中国の天津三美電機、珠海三美電機やミツミフィリッピンなどに移っている。天津では14ラインのはんだ槽の内11ラインが鉛フリー化されており、全てにSN100Cが採用されている。今後、海外拠点も含めて鉛フリー化を一層進めていく計画で「はんだメーカーも海外対応をもっと進めてほしい」との注文も。

※この内容は、日刊工業新聞 平成14年7月31日に掲載されたものです。

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